文献詳細
文献概要
--------------------
あとがき フリーアクセス
著者: 濱崎直孝
所属機関:
ページ範囲:P.1266 - P.1266
文献購入ページに移動ともかく,厚生労働省の「プロセス重視の保健指導」から「結果を出す保健指導」への方針転換は,非常に良い方向転換であると考えている.厚生労働省はこの新方針の成果として,医療費削減を主要な目的として掲げているようであるが,そのような小さな(?)意味合いではなく,もっと本質的な重要な医療改革の契機になる可能性があると小生は思っている.予防医学の重要性が謳われてから随分時間が経過しているようであるが,いまだに,現実の医療制度のなかで予防医学を実践できるような体制は構築されていなかったといっても過言ではない.今回のメタボリンクシンドローム健診義務化は,現実の医療の場に予防医学を制度として組み込む契機になる可能性があるし,そこまで進めてゆくべきだと考えている.
掲載誌情報