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文献詳細

雑誌文献

臨床検査51巻12号

2007年11月発行

文献概要

特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター 2.解析技術 A.検査前技術

1) 検体サンプリングと保存・運搬

著者: 増川敦子1 宮地勇人2

所属機関: 1東海大学医学部付属病院臨床検査科 2東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学

ページ範囲:P.1287 - P.1292

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はじめに

 遺伝子検査の適用は感染症,造血器腫瘍や遺伝性疾患の確定診断に加え,治療選択やモニタリングと拡大している.これら遺伝子検査には高感度・高精度な検出が要求される.測定の精度は,検体の採取から検体性状の把握や取り扱いなど測定前フェーズが大きな影響を持つ.本稿では遺伝子検査における検体のサンプリングや取り扱い方法について概説する.

参考文献

1) 増川敦子,宮地勇人:遺伝子検査の精度管理第5回PCR法によるC型肝炎ウイルス(HCV-RNA)検出における精度管理.Medical Technology 28:703-708,2000
2) Miyachi H, Masukawa A, Ohshima T, et al:Automated specific capture of hepatitis C virus RNA with probes and paramagnetic particle separation. J Clin Microbiol 38:18-21, 2000
3) 大竹順子,猪狩淳:2.血液一般検査 C.骨髄検査のサンプリング.臨床病理 103:134-138,1996
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5) Rolft A, Schuller I, Finckh U, et al(加藤郁之進監訳):ラボマニュアルPCR―研究と臨床診断への応用―,タカラバイオ出版,pp83-91,1996
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9) 小栗豊子(編):臨床微生物検査ハンドブック,三輪書店,pp54-58,1997
10) 日本臨床検査自動化学会遺伝子検査技術委員会(編):一目でわかる遺伝子検査マニュアル.日本臨床検査自動化学会 29:47-53,2004
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12) 久岡正典:ホルマリン固定パラフィン包埋標本からmRNAはどこまで抽出可能で検索可能か? 臨床検査 50:731-735,2006
13) 上野一郎:核酸増幅検査では組織のホルマリン固定は好ましくない.Medical Technology 29:1614,2001
14) 宮地勇人,増川敦子,浅井さとみ:A.DNA,RNA抽出法と取り扱い上の注意点.臨床病理レビュー 128:139-148,2004
15) 島田幸子,中村良子:9.ウイルス検査.臨床病理 103:241-249,1996
16) 引地一昌:感染症の検体採取法.臨床DNA診断法(古症敏行,井村裕夫編),金原出版,pp280-283,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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