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特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター 2.解析技術 B.検査技術 a.核酸レベル
2) PCR以外の遺伝子増幅法
著者: 横田浩充1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1305 - P.1312
文献購入ページに移動はじめに
遺伝子検査技術のなかで最も汎用されるのが遺伝子増幅法である.遺伝子増幅法は感度,特異度,迅速性に優れ,DNAのみならずRNAも対象とし多岐にわたり利用されている.近年ではPCR以外の遺伝子増幅法が各社から開発され製品化されている.
医療分野における応用例として,クラミジア,淋菌,結核菌,B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus;HBV),C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus;HCV),1型エイズウイルス(human immunodeficiency virus type 1;HIV-1)などの感染症をはじめとして慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia;CML)や固形腫瘍関連遺伝子の同定・定量検査がある.これらは疾患の早期診断,治療法の決定,治療効果判定,再発の指標として広く利用されている.さらにはヒト遺伝子解析(体質診断)や薬剤代謝酵素の遺伝子型検査試薬も開発されている.
本稿ではPCR以外の遺伝子増幅法について概説する.
遺伝子検査技術のなかで最も汎用されるのが遺伝子増幅法である.遺伝子増幅法は感度,特異度,迅速性に優れ,DNAのみならずRNAも対象とし多岐にわたり利用されている.近年ではPCR以外の遺伝子増幅法が各社から開発され製品化されている.
医療分野における応用例として,クラミジア,淋菌,結核菌,B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus;HBV),C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus;HCV),1型エイズウイルス(human immunodeficiency virus type 1;HIV-1)などの感染症をはじめとして慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia;CML)や固形腫瘍関連遺伝子の同定・定量検査がある.これらは疾患の早期診断,治療法の決定,治療効果判定,再発の指標として広く利用されている.さらにはヒト遺伝子解析(体質診断)や薬剤代謝酵素の遺伝子型検査試薬も開発されている.
本稿ではPCR以外の遺伝子増幅法について概説する.
参考文献
1) Notomi T, Okayama H, Masubuchi H, et al:Loop-mediated isothermal amplification of DNA. Nucleic Acids Research 28:E63, 2000
2) Compton J:Nucleic acid sequence-based amplification. Nature 350:91-92, 1991
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4) 矢嶋隆一:新規検査法の開発と検査診断学への寄与 リガーゼ・チェイン・リアクション.臨床病理 45:41-46, 1997
5) 保川清:TRC反応によるRNAの増幅とリアルタイム検出.医学のあゆみ 206:479-483, 2003
6) 嶌田雅光,日野文嗣:ICAN法による高感度等温核酸増幅.医学のあゆみ 206:475-478, 2003
7) 薄井貢:遺伝子の新しいシグナル増幅法「PALSAR法」.生物試料分析 26:76, 2003
8) 澤田直登:遺伝子を標的とした感染症の迅速検査法の進歩 SDA法による核酸増幅の原理と応用.JARMAM 14:31-37, 2003
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