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文献詳細

雑誌文献

臨床検査51巻12号

2007年11月発行

文献概要

特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター 3.遺伝子診断の実際

12) 感染症 (9)性器クラミジア・淋菌

著者: 狩野有作1

所属機関: 1北里大学医学部臨床検査診断学

ページ範囲:P.1511 - P.1514

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はじめに

 性行動の低年齢化に伴い,若年者のクラミジア(Chlamydia trachomatis)・淋菌(Neisseria gonorrhoeae)による感染症は増加傾向を示している.婦人科領域での無症候性のクラミジア・淋菌感染症の頻度は高く,これらの混合感染も少なくない.クラミジア・淋菌は性行為感染症(sexually transmitted diseases;STD)の主要な起炎菌であり,STDの蔓延防止のためにもクラミジア・淋菌感染症の早期診断・治療は重要と考えられる.したがって,性器クラミジア・淋菌感染症では確実な検査診断法が必要であり,クラミジア・淋菌遺伝子検査の有用性が期待されている.

 現在,わが国で市販されているクラミジア・淋菌の主な遺伝子検査法は,TMA(transcription mediated amplification)法,PCR(polymerase chain reaction)法,SDA(strand displacement amplification)法などによる遺伝子増幅法である.本稿では,これらの遺伝子検査法の測定原理,標的遺伝子,検出感度などについて概説し,クラミジア・淋菌感染症の遺伝子検査の意義について解説する.

参考文献

1) 狩野有作:クラミジア・淋菌感染症.臨床に有用な遺伝子検査.臨床病理レビュー 123:57-61,2002
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11) 近藤雅彦,鈴木明仁,不藤京子,他:核酸増幅法を用いたクラミジア・トラコマチスおよび淋菌検出におけるSDA法とPCR法との比較検討.医学と薬学 54:695-701,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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