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今月の主題 胎盤 各論
胎盤病理と胎児・新生児疾患
著者: 中山雅弘1
所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター検査科
ページ範囲:P.1681 - P.1685
文献購入ページに移動 胎盤の病理検査に関してその概要を述べた.特に,胎児・新生児の異常に関連する項目を中心に記載した.子宮内感染症は最も重要なものである.上行性感染症は早産や新生児の慢性肺疾患と関連する重要な病態であるが,その臨床的な意義については紙面の都合上省略した.血行性感染症ではサイトメガロウイルス・パルボウイルスのみ記載した.次いで,子宮内胎児発育遅延・子宮内胎児死亡と胎盤病理の関連を述べ,最後に双胎児の胎盤病理検査法を簡単に記述した.
参考文献
1) 中山雅弘:眼でみる胎盤病理.医学書院,pp19-22,2002
2) 中山雅弘,竹島俊一,竹内真,他:CMV胎内感染の病理.第13回ヘルペス感染症フォーラム記録集(ヘルペス感染症研究会編),マッキャン・ヘルスケア,pp89-92,2007
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4) 中山雅弘:子宮内発育遅延(IUGR)の胎盤病理.産婦人科の実際 46:1987-1994,1997
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