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今月の主題 尿路感染症の診断 総論
尿路感染症における診断・治療の標準化
著者: 松本哲朗1
所属機関: 1産業医科大学泌尿器科
ページ範囲:P.137 - P.141
文献購入ページに移動 尿路感染症の診断・治療においては,その標準化が必要である.尿路感染症の症状は,他の疾患と紛らわしいことも多いので,検尿を必ず行って,診断しなければならない.また,治療においては,抗菌薬の適正使用に心がけ,必要な薬剤を十分量,短期間投与し,不必要な投薬は行ってはならない.特に,耐性菌が分離されることの多い複雑性尿路感染症では,急性増悪時に限り抗菌薬の投与を行い,尿培養感受性検査成績を参考に,投与薬剤を選択しなければならない.〔臨床検査 51:137-141,2007〕
参考文献
1) 土井達朗:尿路感染症の診断.尿路感染症の基礎と臨床(河田幸道編),日本医事新報社,pp55-69, 1992
2) 松本哲朗:いわゆるurosepsis―診断と治療.化学療法の領域 19:963-966, 2003
3) Kaplan RL, Sahn SA, Petty TL:Incidence and outcome of the respiratory syndrome in gram-negative sepsis. Arch Intern Med 139:867-869, 1979
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