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文献概要
今月の主題 尿路感染症の診断 各論
尿一般検査
著者: 今井宣子1
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.164 - P.168
文献購入ページに移動 尿一般検査は患者に負担を与えることなく迅速に結果が得られることから,尿路感染症の診断および経過観察をするうえで極めて有用な検査である.尿路感染症がある場合,尿は混濁し,ときには異臭(腐敗臭)を発する.尿試験紙法では,白血球反応は陽性になることが多く,硝酸塩還元能の強い細菌が多数存在すれば亜硝酸塩は陽性になる.蛋白は軽度陽性,潜血反応が陽性になることもある.尿沈渣検査では,多数の白血球,細菌・真菌のほかに,移行上皮細胞,赤血球,組織球などを認めることがある.〔臨床検査 51:164-168,2007〕
参考文献
1) 社団法人日本臨床衛生検査技師会:尿沈渣検査法2000,社団法人日本臨床衛生検査技師会,pp12-16, 2000
2) 上田尚彦,今井宣子:尿沈渣 標本の作製から診断まで,診断と治療社,pp25-56, 1999
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