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文献概要
今月の主題 尿路感染症の診断 各論
グラム染色
著者: 山中喜代治1
所属機関: 1大手前病院臨床検査部
ページ範囲:P.171 - P.176
文献購入ページに移動 尿路感染症原因微生物証明の主役として多用されるグラム染色検査の利点は,簡易,迅速,安価である.しかし実施者の判断能力や,染色手技によって成績が左右されることも否定できない.筆者開発の『グラム染色neo-B & M法』は,染色時間や操作にこだわることなく明瞭な染色像が得られ,グラム陽性・陰性の判断に悩むことはない.このグラム染色検査をさらに有効利用するには,コメントを含めた迅速報告である.〔臨床検査 51:171-176,2007〕
参考文献
1) Washington JA:Rapid diagnosis by microscopy. Clin Microbiol 8:135-137, 1986
2) Bartholomew JW, Mittweret T:The Gram stain. Bacteriol Rev 16:1-29, 1952
3) 川上小夜子:尿路感染症.Medical Technology 32:1025-1030, 2004
4) 山中喜代治:グラム染色“Bartholomew & Mittwer”を試そう.日本臨床微生物学雑誌 3:21-26, 1993
5) 湖城明子,村田葉子,池田明人,他:改良グラム染色液neo-B & Mワコーと自動染色装置POLYSAINERを用いたグラム染色検査の実用性.医療と検査機器・試薬 25:455-465,2002
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