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偏性嫌気性菌の検出率を上げる方法:固形サンプル編
著者: 林俊治1 太田英孝2
所属機関: 1自治医科大学感染・免疫学講座 細菌学部 2自治医科大学内科学講座 消化器内科学部門
ページ範囲:P.218 - P.219
文献購入ページに移動臨床サンプルから偏性嫌気性菌を検出するためには,酸素の存在しない嫌気状態でサンプルを輸送することが重要である.糞便などの固形サンプルを嫌気状態で輸送する方法としては,サンプル容器の中にCO2ガスを吹き込む方法が推奨されている1).しかし,ガスを吹き込むためのボンベが大きく重いため,一部の研究目的の検査を例外として,この方法はほとんど用いられていない.
一方,ヘアスプレーの缶と同じぐらいの大きさのCO2スプレー缶が市販されている.これは水草の発育を促進するための商品であり,観賞魚を扱う店で安価で販売されている.そこで,このCO2スプレー缶をガスボンベの代わりに用いてみたところ,良好な成績が得られたので報告する.
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