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文献詳細

雑誌文献

臨床検査51巻2号

2007年02月発行

文献概要

海外文献紹介

HIV陽性/エイズ患者における液状栄養補充のウイルス量および血液検査値への影響

著者: 鈴木優治1

所属機関: 1埼玉県立大学短期大学部

ページ範囲:P.158 - P.158

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 注意深く選択された栄養補充は生活の質を高めることができる.微量栄養素の補充はHIV-1感染者にとっては重要な予防と治療の対策であると考えられている.β-カロチンの毎日の補充はわずかではあるが,統計学的に有意にWBCやCD4+T細胞を増加させる.また,ビタミンCやEの大量投与はウイルス減少をもたらすことなどが報告されている.著者らはHIV陽性/エイズ患者の免疫状態および血液検査値への栄養補充の影響について,患者35人を対象として3か月にわたり検討した.栄養補充物はコキンバイザサ抽出物,グレープフルーツ種子抽出物,sitosterolおよびsitosterolin,β-カロチン,ビタミンE,B1,B2,B6,B12などからなり,患者はこれを1日に2回服用した.ウイルス量は栄養補充時間とともに有意に減少した.血液検査のMCVおよびMCHCは有意に増加し,栄養補充はこれらの血液検査値の改善に有効であった.しかし,栄養補充はCD4+T細胞数の回復には効果がなく,細胞数は病気の進行とともに著しく減少した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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