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糖尿病と非糖尿病カリブ人における肝機能障害の血清アディポネクチン濃度と酵素マーカー
著者: 鈴木優治1
所属機関: 1埼玉県立大学短期大学部
ページ範囲:P.163 - P.163
文献購入ページに移動 低アディポネクチン濃度は,血漿アラニンアミノトランスフェラーゼ活性上昇と関係する.著者らは,糖尿病患者および非糖尿病者における血清アディポネクチン濃度とアラニンアミノトランスフェラーゼとの関係について,2型糖尿病患者56人および非糖尿病者33人を対象として検討した.測定はアラニンアミノトランスフェラーゼ,アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ,アルカリホスファターゼ,グルコース,インスリンについて行った.血清アディポネクチン濃度は糖尿病患者のほうが非糖尿病者よりも低かったが,アラニンアミノトランスフェラーゼおよびアルカリホスファターゼは両グループ間に差はなかった.
女性非糖尿病者は,血清アディポネクチン濃度が女性糖尿病患者よりも高値であったが,アラニンアミノトランスフェラーゼに差はなかった.糖尿病患者と非糖尿病者において,アディポネクチンとアラニンアミノトランスフェラーゼに相関はなかった.低血清アディポネクチン濃度は,糖尿病患者の肝機能障害に有効なマーカーとはいえなかった.
女性非糖尿病者は,血清アディポネクチン濃度が女性糖尿病患者よりも高値であったが,アラニンアミノトランスフェラーゼに差はなかった.糖尿病患者と非糖尿病者において,アディポネクチンとアラニンアミノトランスフェラーゼに相関はなかった.低血清アディポネクチン濃度は,糖尿病患者の肝機能障害に有効なマーカーとはいえなかった.
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