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文献詳細

雑誌文献

臨床検査51巻3号

2007年03月発行

文献概要

海外文献紹介

アルブミンとグロブリンに結合したHomocysteine(Hcy),Cysteine(Cys),Cysteinylglycine(CysGly)の分布

著者: 鈴木優治1

所属機関: 1埼玉県立大学短期大学部

ページ範囲:P.332 - P.332

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 血漿HcyやCys濃度は冠状動脈疾患や神経疾患の危険性と関係がある.血清中のHcy,Cys,CysGlyおよびglutathioneの大部分はジスルフィドを介して蛋白質に結合し,アルブミンは主要な結合蛋白質と考えられている.著者らはアルブミンとグロブリンに結合したチオール含有アミノ酸およびペプチドの割合について検討した.検討は健康成人のプール血清および血漿を分画し,蛋白質分画と過剰のCysGly,Hcyおよびグルタチオンとのインキュベート前後におけるHcy,Cys,CysGly含量を測定した.血清では蛋白質結合アミノ酸のうち,Hcyの12%,Cysの21%,CysGlyの33%はグロブリンに結合し,血漿ではこの割合はわずかに増加した.グロブリンは血清中の交換可能なジスルフィドおよびチオールの16%程度を含んでいた.結合アミノ酸の多くはトランスフェリンではなく,HDLおよびα1-酸性糖蛋白質に検出された.過剰のHcyまたはglutathioneに曝されると,結合アミノ酸の交換が起こり,交換速度はアルブミンのほうがグロブリンよりも速かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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