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今月の主題 悪性リンパ腫 総論
悪性リンパ腫の分類―歴史的変遷とWHO分類
著者: 一迫玲1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科血液病理学
ページ範囲:P.357 - P.363
文献購入ページに移動 悪性リンパ腫の分類は一般的に「すぐ変わってしまう」と評されるが,その現象の根底に潜むのは長期にわたって進歩と発達を重ねてきた,(1)科学全般,(2)臨床研究,(3)社会情勢であり,そしてそれらを分類作業に生かしてきた多くの研究者たちの頭脳であった.極論すれば,それらと並行して,悪性リンパ腫の分類もその影響を受けて変貌してきたといっても過言ではない.その後,現行のWHO分類に至るまでそれが続いているが,その方向性はこれからも変わることがないであろう.〔臨床検査 51:357-363,2007〕
参考文献
1) Jaffe ES, Harris NL, Stein H, et al:WHO Classification of Tumours. Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, IARC Press, 2001
2) JCRB Cell Bank編:生物学研究の歴史.In URL:http://cellbank.nibio.go.jp/visitercenter/indexvethics.htm
3) 一迫玲:悪性リンパ腫分類の歴史的変遷とその背景.血液・腫瘍科(特別増刊号):156-164,2004
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