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今月の主題 悪性リンパ腫 各論
リンパ節生検時の注意,検体の取り扱い
著者: 淡谷典弘1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部ノバルティスファーマ造血器腫瘍治療学講座
ページ範囲:P.395 - P.397
文献購入ページに移動 悪性リンパ腫の診断には,リンパ節あるいは腫瘍組織生検は必須であり,的確な診断のためには適切な処理が要求される.HE染色による病理所見が診断の中核であることに揺るぎはないが,診断の補助,治療方針や予後予測因子としての細胞表面形質,染色体検査,分子生物学的検査の占める重要度が増している.検体はすぐにホルマリン固定するのではなく,分割して固定する部分,細胞浮遊液にする部分,凍結保存する部分に分ける.細胞浮遊液はさらに細胞表面形質,染色体検査・分子生物学的検査などの遺伝子検査,培養検査として提出する.〔臨床検査 51:395-397,2007〕
参考文献
1) Harris NL, Jaffe ES, Stein H, et al:A revised European-American classification of lymphoid neoplasms:a proposal from the International Lymphoma Study Group. Blood 84:1361-1392, 1994
2) Harris NL, Jaffe ES, Diebold J, et al:World Health Organization classification of neoplastic diseases of the hematopoietic and lymphoid tissues:report of the Clinical Advisory Committee meeting, Airlie House, Virginia, Movember 1997. J Clin Oncol 17:3855-3849, 1999
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