文献詳細
今月の表紙 腫瘍の細胞診・5
文献概要
呼吸器とは呼吸に関係する器官の総称で,鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭からなる上気道と,気管・気管支・肺からなる下気道に区別される.
細胞診の検体採取は,鼻腔・咽頭・喉頭などでは擦過・洗浄・穿刺吸引が行われる.気管・気管支・肺などでは喀痰・蓄痰のほかに,気管支鏡下での洗浄・ブラシ擦過・鋭匙・穿刺吸引がある.また,経皮的穿刺吸引生検および手術材料の組織捺印なども検査材料となる.一般的にはパパニコロウ(Pap)染色,ギムザ染色,PAS(periodic acid-schiff)反応,アルシアン青染色を行うが,必要に応じてグロコット染色や抗酸菌染色などの特殊染色や,免疫染色を追加する.
細胞診の検体採取は,鼻腔・咽頭・喉頭などでは擦過・洗浄・穿刺吸引が行われる.気管・気管支・肺などでは喀痰・蓄痰のほかに,気管支鏡下での洗浄・ブラシ擦過・鋭匙・穿刺吸引がある.また,経皮的穿刺吸引生検および手術材料の組織捺印なども検査材料となる.一般的にはパパニコロウ(Pap)染色,ギムザ染色,PAS(periodic acid-schiff)反応,アルシアン青染色を行うが,必要に応じてグロコット染色や抗酸菌染色などの特殊染色や,免疫染色を追加する.
参考文献
1) 荒井祐司:呼吸器領域の細胞診.細胞診を学ぶ人のために(坂本穆彦編),医学書院,pp168-173,180-183,2005
2) 日本肺癌学会編:臨床・病理 肺癌取扱い規約 第6版,金原出版,pp51-57,2003
3) 岩崎宏:上気道・耳・頸部.外科病理学(向井清,真鍋俊明,深山正久編),文光堂,pp207-225,2006
4) 深山正久:肺・胸膜の腫瘍.外科病理学(向井清,真鍋俊明,深山正久編),文光堂,pp303-337,2006
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