文献詳細
文献概要
シリーズ最新医学講座・Ⅱ 臨床検査用に開発された分析法および試薬・1
概説
著者: 片山善章1
所属機関: 1近畿福祉大学
ページ範囲:P.105 - P.110
文献購入ページに移動 臨床検査試薬の開発や改良は下記の3本柱がきっかけになることが多い.
すなわち,企業が開発・改良した臨床検査薬の評価を行い,問題点を指摘することによって,企業とタイアップして改良法,新測定法の開発をする.
また,現在利用している測定法に対する問題点(特異性,迅速性,簡便性など)を解決するための改良法や新測定法を考案する.
さらには新規検査項目に対する測定法の考案と開発などである.
以下に筆者が臨床検査試薬の開発や改良にかかわったことを,過去を振り返り紹介して本講座シリーズの概説とする.
すなわち,企業が開発・改良した臨床検査薬の評価を行い,問題点を指摘することによって,企業とタイアップして改良法,新測定法の開発をする.
また,現在利用している測定法に対する問題点(特異性,迅速性,簡便性など)を解決するための改良法や新測定法を考案する.
さらには新規検査項目に対する測定法の考案と開発などである.
以下に筆者が臨床検査試薬の開発や改良にかかわったことを,過去を振り返り紹介して本講座シリーズの概説とする.
参考文献
1) Tedokon M, Suzuki K, Kayamori Y, et al:Enzymatic assay of inorganic phosphate with use of sucrose phosphorylase and phosphoglucomutase. Clin Chem 38:512-515, 1992
2) 河田輿一,藤田誠一,片山善章:免疫比濁法における抗体の特健に対する指標,臨床化学のつどいVol.Ⅲ(第18回総会記録),pp67-68, 1985
3) Suzuki K, Kayamori Y, Katayama Y:Development of an enzymatic for the assay of serum magnesium using phosphoglucomutase and glucose-6-phosphate dehydrogenase. Clin Biochem 24:249-253, 1991
4) Kayamori Y, Katayama Y:A sensitive determination of uric acid in serum using uricase/catalase/formaldehyde dehydrogenase coupled with formate dehydrogenase. Clin Biochem 27:93-97, 1994
5) Kayamori Y, Katayama Y, Matsuyama T, et al:Enzymatic method for assaying uric acid in serum with a new tetrazolium salt produces water-soluble formazan dye. Clin Biochem 30:595-599, 1997
6) Kayamori Y, Katayama Y:Enzymatic method for assaying calcium in serum and urine with porcince pancreatic α-amylase. Clin Chem 40:781-784, 1994
7) 片山善章,河田与一,森脇貴美,他:ラテックス凝集比濁法を用いた血清ミオグロビン測定による急性心筋梗塞の早期診断および再灌流療法の早期成否判定.臨床病理 39:1155-1160, 1991
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