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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻13号

2008年12月発行

文献概要

今月の主題 凝固制御 血液凝固系検査の新展開

生体内凝固能の評価

著者: 杉本充彦1 濱田匡章1

所属機関: 1奈良県立医科大学小児科

ページ範囲:P.1543 - P.1547

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 血管からの血液の漏出を防御する止血機構は,血管損傷壁への血小板粘着・凝集反応と血液凝固反応の協調作用で構成され,生命維持に必須である.しかしながら,過剰な血液凝固反応は血管内凝固による病的血栓症を引き起こし,逆に生命維持の脅威となる.したがって,生体における血液凝固能を正確に把握することは極めて重要であり,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)をはじめとした古典的凝固アッセイに加えて,近年,種々のin vitro血液凝固能評価システムが開発されている.

参考文献

1) 杉本充彦,櫻井嘉彦:生体内凝固を反映する新しい機器の登場とその測定法.血栓と循環 14:237-242, 2006
2) 杉本充彦:血栓形成の可視化.International Review of Thrombosis 1:28-32, 2006
3) Mizuno T, Sugimoto M, Matsui H, et al:Visual evaluation of blood coagulation during mural thrombogenesis under high shear blood flow. Thromb Res 121:855-864, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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