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文献概要
今月の主題 凝固制御 血液凝固系検査の新展開
生体内凝固能の評価
著者: 杉本充彦1 濱田匡章1
所属機関: 1奈良県立医科大学小児科
ページ範囲:P.1543 - P.1547
文献購入ページに移動 血管からの血液の漏出を防御する止血機構は,血管損傷壁への血小板粘着・凝集反応と血液凝固反応の協調作用で構成され,生命維持に必須である.しかしながら,過剰な血液凝固反応は血管内凝固による病的血栓症を引き起こし,逆に生命維持の脅威となる.したがって,生体における血液凝固能を正確に把握することは極めて重要であり,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)をはじめとした古典的凝固アッセイに加えて,近年,種々のin vitro 血液凝固能評価システムが開発されている.
参考文献
1) 杉本充彦,櫻井嘉彦:生体内凝固を反映する新しい機器の登場とその測定法.血栓と循環 14:237-242, 2006
2) 杉本充彦:血栓形成の可視化.International Review of Thrombosis 1:28-32, 2006
3) Mizuno T, Sugimoto M, Matsui H, et al:Visual evaluation of blood coagulation during mural thrombogenesis under high shear blood flow. Thromb Res 121:855-864, 2008
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