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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻13号

2008年12月発行

文献概要

Coffee Break

終戦時まで援農に従事していた長沼町の自然

著者: 佐々木禎一1

所属機関: 1元札幌医科大学付属病院検査部

ページ範囲:P.1548 - P.1548

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 昭和20年3月私は北大豫科に入学したが,4月から長沼町に援農動員され,終戦まで農作業に従事した.もちろん作業はそれなりに辛い労働であったが,この長沼町の自然の幽玄さに強いインパクトを受け,心の安らぎを覚えることができたのは何よりであった.

 長沼町は石狩平野の中央部に位置し,札幌および千歳の中心地よりほぼ10数km,かつて海であったとされている平地を灌漑整地し,平坦な中縦横に真っ直ぐな道路を設けた広い整理された牧歌的田園地帯であった.そして私たちの泊まった農家は水量豊かな千歳川に懸る舞鶴橋からほぼ1kmの距離にあった.目の前には葦が密生している「長都沼」と称する湖沼が広ろがり,その2~3km奥には標高40~50m程度の「馬追山」と呼ぶなだらかな丘が横たわっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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