icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻4号

2008年04月発行

文献概要

今月の主題 歯科からみえる全身疾患 各論

口腔領域の感覚評価

著者: 小林明子1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面外科学

ページ範囲:P.403 - P.410

文献購入ページに移動
 口腔領域の感覚評価は臨床診断に必要であるが,その報告は少ない.われわれは圧感受能,2点弁別閾,温冷覚,電流知覚閾値,味覚,VAS,マギル疼痛質問表,心理テストなど複数の検査を行って,できるだけ口腔感覚を詳細に客観的に評価すべく模索しており,その概要を報告する.

参考文献

1) 望月美江:口腔粘膜の温覚,冷覚,触覚閾値の定量的評価.口科誌 56:275-284, 2007
2) Stevens JC, Choo KK:Temperature sensitivity of the body surface over the life span. Somatosens Mot Res 15:13-28, 1998
3) 角田博之,上島国利,宮岡等,他:味覚閾値と抑うつの程度.心身医 42:219-224, 2002
4) 山内由紀,遠藤壮平,酒井文隆,他:全口腔法味覚検査(第1報)―基礎的検討および主成分分析.日耳鼻 98:119-129, 1995
5) 成田達哉,成田浩実,岩崎洋子,他:味覚検査液の温度が味覚閾値に及ぼす影響.第1報20代健常有歯顎者.日大歯学 80:75-81, 2006
6) 堀田真帆子,遠藤壮平,冨田寛,他:電気味覚閾値の加齢による変化.第25回味と匂のシンポジウム論文集,pp 257-259, 1991
7) Yamaguchi S, Suzuki Y, Tanaka S, et al:Mental state and sensory thresholds. Kitasato Med J 34:64-69, 2004
8) 澤田真人:味覚閾値測定ならびに味覚閾値に影響する要因に関する研究.口病誌 72:28-41, 2005
9) 小川徹,大石直,鈴木祐,他:下顎臼歯の歯根膜触・圧覚と咬合力・咬合接触面積との関連.日本顎口腔機能学会雑誌 13:126-127, 2007
10) 富田寛:電気味覚計.耳喉 53:773-779, 1981
11) 木野孔司,杉崎正志,伊藤博哉,他:日本語版マギル疼痛質問表による口腔顔面領域疾患の病態診断法.口科誌 46:444-456, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?