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文献概要
今月の主題 歯科からみえる全身疾患 トピックス
糖アルコールとデンタルプラークコントロール
著者: 三宅洋一郎1 板野守秀2 矢納義高2
所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・口腔微生物学 2花王株式会社 パーソナルヘルスケア研究所
ページ範囲:P.455 - P.458
文献購入ページに移動デンタルプラークは現在バイオフィルムの1つとして扱われることが多くなった.もちろん,そのとおりなのであるが,バイオフィルムという用語が医・歯学の分野で一般的になるずっと以前の1960年代からデンタルプラークの研究は精力的に進められてきた.まだ不明な部分は多く残されてはいるが,バイオフィルムの中でも最もよく研究されているものの1つということができる.
デンタルプラークはう蝕,歯周病の原因となるのみならず,誤嚥性肺炎等の全身疾患を引き起こす.デンタルプラークを原因とする様々な疾患の予防のためにはデンタルプラークコントロールが必須であるが,その概容についてまとめるとともに,糖アルコールを用いたデンタルプラークコントロールについて考えてみたい.
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