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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻4号

2008年04月発行

文献概要

海外文献紹介

レムナントリポ蛋白質コレステロールを測定するための均一系分析法の開発

著者: 鈴木優治1

所属機関: 1埼玉県立大学保健医療福祉学部

ページ範囲:P.387 - P.387

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 トリグリセライドが豊富なレムナントリポ蛋白質(TRL)の定量は冠状動脈疾患の危険率評価および高リポ蛋白血症3型の診断に有用である.レムナント様粒状コレステロールの免疫分離操作は最近広範に評価されているが,日常検査におけるTRL測定の有効な方法は達成されておらず,前処理なしに血清および血漿のTRLコレステロールを測定できる分析法が必要である.著者らは中間密度リポ蛋白質(IDLs)を含むVLDLレムナント(VLDLR)分画に優れた選択性をもつ界面活性剤をふるいわけし,リポ蛋白質およびそれらの粒子径分布をゲル濾過により調べた.開発した簡便な均一系分析法の性能はHitachi-7170分析機により評価した.Polyoxyethylene-polyoxybutylene block copolymerはVLDLRおよびIDL分画に選択性を示し,コレステロールエステラーゼの存在下でIDL粒子からapo Eおよびapo C-Ⅲを除き,IDLsの粒子径分布を小さくした.ホスフォリパーゼDはカイロミクロンレムナントへの反応性を改善した.健康者の血清における本均一系分析法と免疫分離分析法との相関はr=0.962(n=160),y=1.018x-0.01mmol/lと良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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