文献概要
腎移植手術のポイントは血管吻合と尿管―膀胱吻合である.術前にドナーの腎血管,レシピエントの腸骨血管と膀胱を十分に評価しておく.血管の形成や吻合には習熟した血管外科の技量が求められる.動脈硬化の強い症例などでは,移植腎栄養血管として積極的に外腸骨動脈を使用する.移植腎血流を良好に保つため,動脈吻合は血管径が狭小化しないように注意する.通常,尿管―膀胱吻合では逆流防止機構を形成するが,萎縮膀胱では困難であり注意が必要である.術後はバイタルの維持に努め,移植腎が機能しやすい環境とする.移植腎機能が低下した場合には,まずエコーで血管系・尿路系合併症を除外し,時機を逸することなく移植腎生検を施行し,適宜対処する.
参考文献
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