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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻7号

2008年07月発行

文献概要

今月の主題 腎移植 腎移植の実際

移植と合併症―感染症

著者: 竹田雅1 藤澤正人1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学

ページ範囲:P.783 - P.786

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 近年の種々の新規免疫抑制剤の登場により,拒絶反応の発症頻度は減少し,移植腎の生着率も向上している.一方で,感染症は現在も臓器移植後の重要な合併症の一つである点には変わりがなく,時に生命予後に影響を及ぼす.免疫抑制療法の変遷とともに,感染症の種類も変化してきており,これに対する予防,診断,治療は,移植腎の長期生着を目指すうえでも重要である.本稿では,移植後の経過時期による分類や,各病原体の管理の現況と解決すべき課題について概説する.また,成人と小児においても移植後感染症の病態は異なり,小児期の特殊性についても言及する.

参考文献

1) Patel R, Paya CV:Infections in solid-organ transplant recipients. Clin Microbiol Rev 10:86-124, 1997
2) 諏訪通博,齋藤和英,高橋公太:腎移植尿路感染症.腎と透析 53:663-665, 2002
3) 熊谷直樹,齋藤和英,高橋公太:腎移植と結核.移植 40:344-347, 2005
4) Goossens VJ, Blok MJ, Christiaans MH, et al:Early detection of cytomegalovirus in renal transplant recipients:comparison of PCR, NASBA, pp65 antigenemia, and viral culture. Transplant Proc 32:155-158, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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