文献概要
近年の種々の新規免疫抑制剤の登場により,拒絶反応の発症頻度は減少し,移植腎の生着率も向上している.一方で,感染症は現在も臓器移植後の重要な合併症の一つである点には変わりがなく,時に生命予後に影響を及ぼす.免疫抑制療法の変遷とともに,感染症の種類も変化してきており,これに対する予防,診断,治療は,移植腎の長期生着を目指すうえでも重要である.本稿では,移植後の経過時期による分類や,各病原体の管理の現況と解決すべき課題について概説する.また,成人と小児においても移植後感染症の病態は異なり,小児期の特殊性についても言及する.
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