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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査52巻9号

2008年09月発行

雑誌目次

今月の主題 アスベストと中皮腫

巻頭言

アスベストによる健康被害

井内 康輝

pp.957-958

 アスベスト(石綿)は,エジプトなどの紀元前の遺物の中からも見いだされ,わが国でも平安時代の書物“竹取物語”にも出てくるなど,古くから人々の生活の中で使われてきた.近代に至り,欧米では1900年代初頭からその使用量は増加したが,日本では第二次世界大戦後の経済復興・成長とともにその輸入量が急増した.1974年には約35万トンという最高の輸入量を記録するに至り,日本における現在までの輸入総量は1,000万トンを越え,この量は全世界の使用量の約18%に相当する.

 一方で,この繊維状鉱物の発癌性については,1972年WHOによってClass Ⅰの発がん物質とされ,これによって欧米では急速にその使用が禁止される措置がなされた.しかし,日本においては,工業分野に広く使用されている状況を直ちに禁止することは難しく,2004年に至ってクリソタイルを含むアスベストの使用の大幅な制限がなされたものの,欧米に比べ対応は20~30年遅れたのである.

総論

アスベストの本態:鉱物としてのアスベスト

神山 宣彦

pp.959-967

 優れた物性をもつ天然繊維状鉱物のアスベストは,大量に産出し安価であることから工業化に必須の材料である.その反面,肺癌や中皮腫を発症する発癌物質である.潜伏期間が極めて長いため,先進国では使用方法を誤り多くの犠牲者を出している.今,工業化を迎えた国々も同じ轍を踏もうとしている.本稿は,アスベストの優れた物性を鉱物化学的に概観するとともに,発癌性について,は「体内耐久性のある細くて長い繊維はあまねく発癌性が強い」とする動物実験や疫学に基づく考えを紹介する.

中皮腫の病態

藤原 正親 , 菅間 博 , 大塚 弘毅

pp.968-972

 戦後のアスベスト使用量の推移と関連して,日本国内でも中皮腫患者は増加している.中皮腫の基本的な組織型は上皮型,肉腫型,二相型で,WHOではこれらに臨床的に進行が速い線維形成型を加えて4型に分類している.中皮腫のほとんどは胸膜原発であるが,腹膜,心囊,精巣鞘膜に発生するものもある.中皮腫の初期病変として異型中皮過形成やmesothelioma in situなどが想定されている.また,限局性病変を形成する中皮由来の腫瘍がびまん性に進展していく可能性もある.進行した中皮腫は体腔を充填し,さらに隣接する体腔への進展や血行性・リンパ行性転移をきたす.

アスベストによる中皮腫の誘発:実験的アプローチ

髙田 礼子 , 網中 雅仁 , 山内 博

pp.973-977

 アスベストによる中皮腫発生機序は十分に解明されていない.これまでに,中皮腫の発生には,繊維による物理的・化学的作用,炎症に伴って産生される活性酸素種・活性窒素種の関与が考えられている.また,分子生物学的解析から,癌抑制遺伝子であるp16NF2の異常が比較的高頻度に認められている.ラットやマウスにアスベストを胸腔内または腹腔内投与し発生させた実験動物モデルとしての中皮腫は,ヒト中皮腫と類似した病理組織学的および分子生物学的特徴を示すことから,ヒトへの外挿が可能であると考えられ,今後,中皮腫の発生機序,早期診断法,治療法などの研究への応用が期待される.

アスベスト中皮腫の画像所見と診断の手順

審良 正則

pp.979-983

 胸膜中皮腫の画像所見は片側性の胸水,びまん性胸膜肥厚像,多発性の結節,腫瘤で,進行例ではこれらすべての所見がみられ,患側胸郭の縮小を伴う.病初期には胸水だけのこともある.中皮腫様肺腺癌などとの鑑別は画像上困難であるため,確定診断には病理学的検索が必須である.造影CTが有用で,質的診断,腫瘍の拡がりの評価(病期分類),生検部位の決定,治療効果の判定,経過観察に用いられる.アスベスト中皮腫の診断には詳細な石綿粉塵曝露歴の問診を含めた臨床,画像,病理の総合的な診断が重要である.

各論(アスベストの診断・中皮腫の診断)

体腔液細胞診

亀井 敏昭 , 岡村 宏 , 渋田 秀美 , 安永 佳麻里

pp.985-993

 アスベスト曝露による悪性中皮腫の増加は社会的問題である.その症状として,体腔液貯留が高頻度に認められ,出現する中皮腫細胞の特徴と細胞マーカーの特性を理解することで,細胞診断が可能となる.このことにより,悪性中皮腫の早期病変がみつかり,効果的な治療選択と予後の改善が期待できる.その診断のためには,中皮腫が多彩な細胞所見を呈することを認識し,適切なマーカーの組合せによる細胞鑑別の有用性(抗体パネル)とその限界についても熟知する必要がある.

組織診―細胞・組織構築所見による診断

前田 昭太郎 , 細根 勝 , 片山 博徳 , 内藤 善哉

pp.995-1002

 中皮腫の大部分がアスベスト暴露によることから,形態学的に中皮腫と確定診断された時点で,行政によっても中皮腫と認定される.したがって中皮腫患者の早期診断,早期治療,さらには補償,救済の立場から迅速かつ正確に中皮腫の診断が成されなければならない.本稿では中皮腫を,1.良性:(1)アデノマトイド腫瘍.2.悪性:1) 通常型中皮腫:(1) 上皮型中皮腫 (2) 肉腫型中皮腫(亜型:線維形成型中皮腫),(3) 二相型中皮腫,2) 特殊型中皮腫:(1) リンパ組織球様中皮腫.(2) 脱落膜様中皮腫.(3) 高分化乳頭状中皮腫 (4) 多囊胞性中皮腫,に分類し,その細胞・組織構築における組織診断の要点について解説した.

組織診―免疫組織化学的特徴による診断

木村 伯子

pp.1003-1007

 中皮腫の確定診断のためには,免疫染色を行って鑑別診断をする必要がある.免疫染色パネルと呼ばれる多数の抗体の一覧表の中で抗体の感度と特異度の高いものを使う.最少で有用な組み合わせはCAM5.2またはCK5/6,vimentin,calretinin,D2-40である.D2-40は自動免疫染色装置で染色すると感度が落ちるのでマニュアル染色が推奨される.上皮型のほとんどは上記組み合わせで診断が可能である.肉腫型の場合は,サイトケラチン陽性が決め手になるが,陰性の場合は診断が困難である.

電子顕微鏡所見によるアプローチ

相田 真介 , 直井 美穂 , 石渡 仁深 , 河口 幹夫

pp.1008-1012

 上皮型悪性中皮腫の電子顕微鏡所見として,細長く不規則な微絨毛の存在が特徴的に認められる.また,分泌顆粒などの腺癌に特徴的な所見がみられないことが,鑑別点として重要である.肉腫型中皮腫においては,デスモゾームやトノフィラメントなどの上皮様の所見が,わずかにみられることが,他の肉腫との鑑別点となる.胸水や腹水のセルブロックの電顕的観察は,検体の採取が生検より容易で,良好な像を得ることができ,有用である.

話題

ERC/mesothelin/MPF:血清診断の試み

樋野 興夫

pp.1013-1016

1.はじめに

 ヒト中皮腫のごく初期病変はいかなる状態であるのか,病理学的にも不明な点が多く,胸膜肥厚以前の病理像の知見が乏しい.現在でも有効な治療法がない難治性の本疾患にとって,X線などの画像で異常が発見されるよりも前に初期の小さな病変を見つけることは目下の急務である.多段階発癌過程を考慮に入れれば,アスベストによる中皮腫でも当然,初期病変の存在は予測される.簡便で繰り返し検査が可能な中皮腫の血液測定キットは,膨大な数にのぼるアスベスト曝露群に対する1次スクリーニング法として有用である.

アスベスト関連呼吸器疾患(中皮腫を除く)

岡 輝明

pp.1017-1021

1.はじめに

 アスベスト線維の吸入によって惹起されると考えられている呼吸器病変(肺・胸膜病変)としては,表に示した疾患あるいは病態(病変)が知られている.このうち,胸膜斑,石綿肺,中皮腫は石綿曝露との関係が深い疾患・病変と考えられ,特に,胸膜斑は石綿曝露のマーカー病変として位置づけられている重要な病変である.一方,肺癌や胸水貯留,びまん性胸膜肥厚は石綿以外の原因でも生じるため,病因としての石綿の特異性は低い.肺癌の最も重要な危険因子は喫煙であろう.

 本稿では中皮腫以外の疾患・病変を扱うが,それらのうち,胸膜斑,肺の線維化病変(石綿肺),肺癌について病理像の概略を述べる.

諸外国でのアスベスト中皮腫

高橋 謙

pp.1023-1027

 中皮腫は,二十世紀前半まで未知も同然の疾患であった.中皮腫に関する最初の報告は1940年前後になされているが,Wagnerが1960年に南アフリカの鉱山労働者と近隣住民の石綿曝露と中皮腫の関係を報告1)するまで,本疾患に対する認識は乏しかった.さらに1964年,米北東部の建設断熱工の間で肺と胸膜の癌死亡が増加するとしたSelikoffらの研究報告2)をきっかけに,世界的に石綿疾患が注目されるようになった.

 世界的視点に立てば,現在なお,中皮腫は稀で診断の難しい疾患と言える.このため,中皮腫に関してグローバルな実態を俯瞰できるような信頼性の高い報告は見当たらない.最近の総説3)では,中皮腫の罹患に関するデータを有する国は少数であるが,報告されている中ではオーストラリア・ベルギー・英国が最も高い罹患率を示し,百万人年当たり約30人(粗罹患率)とされている.これがどれくらいかというと,日本の人口を1.3億人とすると年間約3,900人の罹患を意味する.わが国の中皮腫死亡者数は2006年に1,050名4)であったから,いかに大きな数字であるかがわかる.周知のように中皮腫は進行が速く致死率が極めて高いため,罹患率と死亡率はほぼ等しい.また,わが国においては,中皮腫に限らずほとんどの疾患で全国レベルの罹患数は把握されていない(疾患別死亡数は正確で網羅的な統計がある).

アスベストの近隣曝露による中皮腫の発生

車谷 典男 , 熊谷 信二

pp.1028-1032

1.はじめに

 石綿(アスベスト)の曝露経路の一つに近隣曝露がある.環境対策が不十分であれば,石綿企業は大気を汚染して近隣曝露を生じ,40年前後の潜伏期間を経て,周辺住民に中皮腫を発生させることになる.

 わが国の石綿使用量は1960年代に入って急速に増加し,1990年前後まで年平均20万トンを上回っているが,今それらに対応する潜伏期間が“順次”終了していく局面にある.そうしたなかで,尼崎市にあった旧石綿セメント管製造工場の近隣住民に証明された中皮腫の集積1)は,衝撃的な規模であったことに加え,同様な事例がほかにも発生している可能性と今後も発生する可能性を物語る公害事件として,わが国の社会に動揺をもたらした.

 本稿では,筆者らの経験事例1)も含めて,内外の疫学研究(表1)をもとに,近隣曝露による中皮腫の知見を紹介する.

中皮腫治療の現状

武井 秀史 , 呉屋 朝幸

pp.1033-1038

1.はじめに

 国内でのアスベストの使用量の推移に呼応して,胸膜悪性中皮腫の患者数は年々増加している.2006年に兵庫県尼崎市での工場近隣住民のアスベスト曝露によって,多くの悪性胸膜中皮腫患者が発生していることが報道されて以降,日本社会での関心も高まっている.しかしながら,悪性胸膜中皮腫に対する標準的治療はいまだ確立しているとはいえない.局所浸潤傾向が強いため,外科治療の果たす役割は重要といえるが,一方で,手術療法は侵襲が大きく,手術単独での予後が不良なことも事実である.有効な抗腫瘍効果を示すペメトレキセド(PEM)が,2007年に国内で保険適応になり今後,集学的治療が進んでいくことと期待されている.

労災補償と救済

森永 謙二 , 篠原 也寸志

pp.1039-1044

1.石綿による健康障害

 石綿による健康影響としては,じん肺(石綿肺)以外に,肺癌,中皮腫,良性石綿胸水(胸膜炎)および,びまん性胸膜肥厚と,臓側胸膜病変の特殊型である円形無気肺,疾患ではないが,石綿曝露の所見として重要な胸膜プラーク(胸膜肥厚斑,限局性胸膜肥厚)が挙げられる(表).これらを総称して石綿関連疾患と呼んでいる1)

今月の表紙 臨床微生物検査・9

髄膜炎菌

加來 浩器

pp.952-955

 髄膜炎菌(Neisseria meningitides)は,淋菌(Neisseria gonorrhoeae)とともにグラム陰性双球菌であるナイセリアに属している.直径は0.6~0.8μmで,形態的には腎形ないしソラマメ形の球菌が2個並列した形をとっており,運動性はない(図1).

 菌体表面には,線毛と莢膜を有している.線毛は,粘膜上皮細胞への定着に必要であるが,抗原変異を起こすことで免疫反応から逃れる働きを有する.莢膜は,好中球による貪食抵抗性に関係があり,新鮮分離株では観察しにくいが,抗血清の存在下で膨化反応を起こし確認しやすくなる.本菌は,この莢膜多糖体に対する抗原性の違いを利用して,本菌を13種(A,B,C,D,X,Y,Z,E,W-135,H,I,K,L)の血清型に分類されている1).臨床分離株の大部分は,A,B,C,Y,W-135の5群が占めていると言われている.A群は,アフリカ,アジア,ブラジル等において流行している株である.アフリカのサブサハラ地帯には,乾季(12月から6月)に髄膜炎菌感染症が流行する髄膜炎ベルト(meningitis belts)と言われている地域がある(図2).B群は米国,欧州,オーストラリアで,C群は米国,欧州,オーストラリアで優位な株である.W-135群は,メッカへの巡礼に関連した株として有名だが,近年では上記の髄膜炎ベルトでも確認されている2)

シリーズ最新医学講座・Ⅰ 糖鎖と臨床検査・9

糖鎖認識の自然免疫レセプター

瀬谷 司

pp.1045-1049

はじめに:自然免疫とパターン認識

 自然免疫系は基本的に微生物の「パターン分子」を検知するレセプター群によって特徴づけられる非自己認識応答系である1).抗原が原則的に蛋白質断片(ペプチド)であるのに対して,パターン分子は糖鎖,脂質を主体とする.これらを認識するレセプターをパターン認識レセプターと呼び,単独でも抗原と一緒でも炎症を強く惹起する.感染症で抗原提示が亢進するのは,微生物のパターン分子による自然免疫の活性化(炎症)がベースにあって,微生物抗原が提示されるためである.抗原に対するリンパ球応答を獲得免疫と呼ぶ.獲得免疫は自然免疫,例えば樹状細胞のパターン認識レセプター(Toll-like receptor;TLRなど)の刺激があって初めて強く活性化される2).自然免疫の活性化を欠く抗原提示の典型例は癌にみられる.癌は抗原を持つがパターン分子を欠くために免疫系を回避しうる.本総説では,糖鎖を認識するパターン認識レセプターを主に解説する.

シリーズ最新医学講座・Ⅱ 臨床検査用に開発された分析法および試薬・9

酵素活性検出の高感度化(標識酵素を中心に)

芦原 義弘 , 笠原 靖

pp.1051-1058

はじめに

 臨床検査における酵素活性測定の高感度化は,生化学検査と標識に用いる免疫測定や広義のリガンド測定で要望される.測定の高感度化は分析化学の変わらぬ課題であり,測定対象の拡大と測定精度の改善をもたらす.

 生化学検査では高感度化のニーズはむしろ物質測定にある.例えば,正常値がわずか1mg/dlの血清クレアチニンでも感度を改善すれば,総コレステロールのように複雑な化学分析から簡便な酵素測定への転換が可能となる.

 一方,抗原抗体反応や,ホルモン-レセプター反応を測定原理とするリガンド測定では,用いる標識酵素活性の測定感度が,ターゲット検出感度に直接反映する.汎用されている酵素免疫測定(enzyme immunoassay;EIA)では,抗原抗体反応の結合定数は1×108~9と大きいため,標識酵素の活性(シグナルの検出)測定が改善すると最終感度1)が向上する.

 1959年,Dr. Yallow2)はラジオアイソトープを標識し放射線を検出する,極めて高感度の放射免疫測定法(radio immunoassay;RIA)を開発した.後にノーベル生理学・医学賞を受賞するが,本法によりバイオアッセイに依存していた種々ホルモンの定量が可能となり,内分泌学が飛躍的に発展した.当然,ラジオアイソトープに代替する非放射性の高感度測定系の開発が期待された.それがEngvall3)らによる標識に酵素を用いる酵素免疫測定法(EIA)である.本稿では標識酵素測定の高感度化と,特に検査の現場で実用に供している高感度EIAについて概説する.

学会だより 第97回日本病理学会総会

病理診断科標榜への期待

泉 美貴

pp.1059

 第97回日本病理学会総会は,中沼安二会長(金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学)のもと,2008年5月15(木曜)~17日(土曜)までの3日間,「病理学のさらなる展開を求めて」をメインテーマとして石川県立音楽堂とホテル日航金沢で開催された.

 演題は,一般演題1,049題をはじめ,宿題報告3(①胃癌のTranscriptome dissection―組織からのシーズの発見とその診断・治療への展開,安井弥,②ヒトがん免疫制御の分子病理学的基盤,佐藤昇志,③軟部腫瘍の病態―日常の診断から実験的検索へ,岩崎宏),特別講演2(①細胞の死と再生からヒトの生死まで,②Nonalcoholic Steatohepatitis),教育講演2(①メタボリックシンドロームとアディポサイトカイン,②lgG4関連硬化性疾患の病理),シンポジウム4(①がん生物像を規定する微小環境―がん・間質相互作用の新しい捉え方,②悪性リンパ腫―診断・理解のポイント,最近の進歩から,③胆管・膵管のIPMNと上皮内病変,④発がん研究の機軸をもとめて―遺伝子改変動物を用いた研究),ワークショップ19,特別企画2(①競争的公的研究資金の獲得に向けて,②卵巣腫瘍取扱い規約の改訂),系統的病理診断講習会4(①肝炎,②肝血行障害・炎症,③肝腫瘍,④胆囊),臓器別病理診断講習会4(①肝・胆囊,②中枢神経系,③口腔・頭頸部,④造血器・リンパ節),コンパニオンミーティング3(①皮膚病理診断研究会「皮膚の軟部腫瘍」,②PPCJ学術講習会「膵疾患のトピックス」,③細胞診断と組織診断の不一致症例の検討),市民公開講座1(①臨床の現場における病理学者の役割~病理診断科標榜への期待~)であった.

71年ぶりに古都金沢で開催された第97回日本病理学会総会

大倉 康男

pp.1060-1061

 台風2号の影響も去り,好天に恵まれた清々しい気候の中,第97回日本病理学会総会(2008年5月15日~17日)が,金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学・中沼安二会長のもとで開催されました.金沢市での日本病理学会総会は,旧金沢医科大学病理学・中村八太郎教授が第12回を開催されて以来,71年ぶりとのことです.石川県立音楽堂を主会場とし,歴史と伝統のある文化都市にふさわしい趣のある総会でした.副題に「病理学のさらなる展開を求めて」が掲げられ,様々の分野からのテーマが取り上げられていましたが,それらの中で消化管を専門とする病理医がみた学会の様子をご報告します.

学会だより 第57回日本医学検査学会

第57回日本医学検査学会に参加して

浅沼 康一

pp.1062

 第57回日本医学検査学会が札幌コンベンションセンターとアクセスサッポロにおいて,札幌医科大学附属病院検査部副部長・北海道臨床衛生検査技師会(北臨技)会長の佐藤和昭が学会長として,2008年5月30日(金)・31日(土)の両日にわたり開催された.北海道での開催は15年ぶり,4回目の開催である.本学会のテーマは「道」,サブテーマは「Frontier Spiritをふたたび」であった.「道」は北海道の道であり,検査の専門職として究める道,過去から未来へ繋がっていく道,という狙いで学会のテーマとされた.

 本学会の参加者数は3,000名を超えた.一般演題申込数は740題(近年700題を超えたのは2000年沖縄学会以来).特記すべきは,北臨技会員による95題の登録数である.担当地区ということだけでなく,北臨技が数年前より行ってきた,学会発表や投稿活動を支援する事業「生涯教育推進プロジェクト」の成果であると考えられる.今回は,第57回日本医学検査学会について,いくつかの内容を紹介する.

尿沈渣検査―新たなる展開

長谷川 喜久子

pp.1063

 第57回日本医学検査学会が2008年5月30日(金),31日(土)の2日間,北海道札幌市の札幌コンベンションセンターとアクセスサッポロおよび札幌市産業振興センターで開催された.地方開催の学会が今年限りということもあって,700題を超える演題数であった.会場は出席者であふれ,コンベンションセンターとアクセスサッポロを運行するシャトルバスは毎回満員の状況であった.また,30日にはサッポロビール園で懇親会が催され,北臨技の方々の勇壮な和太鼓の演奏とジンギスカン料理のほかに北海道のおいしい食べ物が当たる抽選会もあり,臨席した他県の方々と一緒に北海道を満喫することができた.

 さて学会の内容だが,今回のテーマである「道」とサブテーマ「Frontier Spiritをふたたび」にふさわしい内容で,パネルディスカッション3題,教育カンファレンス4題,パネル展示など,様々な多岐にわたる盛りだくさんの企画が用意されていた.なかでも個人的には尿沈渣検査を日常行っていることもあり,パネルディスカッション『尿沈渣検査法における最近の知見と今後の課題―「尿沈渣検査法2000」の発刊より8年を迎えた今』に特に興味を引かれた.

知っておこう移植医療の今

三島 清司

pp.1064

 第57回日本医学検査学会が,北海道臨床衛生検査技師会(学会長:佐藤和昭)の担当で,2008年5月30~31日,札幌市において「道―Frontier Spiritをふたたび」をテーマに開催された.今学会では招待講演,特別講演,教育講演,シンポジウム,パネルディスカッションなど17の特別企画が開催された.その中から総合管理部門のパネルディスカッション「移植医療を支える臨床検査」について紹介する.

 このパネルディスカッションでは,4人の演者が移植を行うために必要な検査と移植後の経過観察に必要な検査の紹介,移植医療における臨床検査の重要性について発表を行った.

海外文献紹介

非アルコール性脂肪性肝炎における転写因子FOXO1の発現および活性の上昇 フリーアクセス

鈴木 優治

pp.983

 非アルコール性脂肪肝は肝のインスリン抵抗性で特徴づけられ,特に脂肪性肝炎の存在で顕著であり,しばしば高血糖を促進する.脂肪肝とインスリン抵抗性との関係の分子機構はヒトではわかっていない.著者らは,インスリン抵抗性とインスリンのグルコース産生遺伝子(PEPCK)およびグルコース-ホスファターゼ触媒サブユニット(G6PC)への作用を媒介する転写因子であるFOXO1(forhead boxcontaining protein O subfamily-1)の,発現および調節との関係について検討した.FOXO1およびG6PCのmRNAレベルを84人(脂肪肝炎26人,脂肪織炎28人,代謝変化のない正常肝組織をもつ14人,C型慢性肝炎16人)を対象に測定した.PEPCKの発現は脂肪性肝炎で上昇し,HOMA-IR値と相関していた.FOXO1のmRNAレベルは脂肪性肝炎で上昇し,PEPCKおよびG6PCのmRNAレベルやHOMA-IR値と相関していた.また,免疫組織化学により脂肪性肝炎におけるFOXO1発現の上昇と核の局存化が明らかになった.FOXO1のmRNAレベルは非アルコール性脂肪性肝炎活動スコアと相関し,薬剤拮抗作用の肝脂肪形成により調節された.

ヒトにおける血清FGF21レベルは肥満で増加し,単独でメタボリック症候群と関係する フリーアクセス

鈴木 優治

pp.1007

 FGF21(fibroblast growth factor 21)は,動物モデルにおいてグルコース恒常性とインスリン感受性に幾多の有益な作用を示す代謝調節体である.著者らはヒトにおけるこの物質の血清濃度と,種々の心臓代謝パラメータとの関係について検討した.FGF21は開発された新規の免疫法により測定し,この物質の肝および脂肪組織におけるmRNA発現レベルをreal-time PCR法により測定した.過剰体重/肥満者のFGF21濃度は,やせた者よりも有意に増加していた.血清FGF21は年齢およびBMIの調整後には脂肪蓄積,空腹時インスリンおよびトリグリセライドと正相関していたが,HDLコレステロールとは負相関していた.ロジスティック回帰分析では,血清FGF21とメタボリック症候群との関係が見いだされた.さらに,血清FGF21増加と関係するメタボリック症候群の危険率増加はメタボリック症候群の個々の成分の影響を超えていた.db/dbマウスでは,FGF21のmRNA発現は肝および脂肪組織において著しく増加していた.ヒトでは皮下脂肪のFGF21発現はその血清濃度とよく相関していた.

全血中のチアミンおよびそのリン酸エステルの迅速HPLC測定法 フリーアクセス

鈴木 優治

pp.1049

 チアミン(ビタミンB1)欠乏は脚気やウェルニッケ脳疾患のような疾患と関係する.ほとんどの米国人はこの物質を十分に食物摂取しているが,チアミン欠乏はアルコール依存者および年配者で観察される.全血中のチアミン濃度の測定は,その欠乏危険者におけるチアミン状態の把握に役立つ.著者らは,全血中のチアミンおよびそのリン酸エステルを迅速に測定するHPLC法を開発した.この方法では,全血中の蛋白質をトリクロロ酢酸で沈殿させ,チアミンおよびそのリン酸エステルをフェリシアン化カリウムを用いてチオクロムに誘導化し,それらを逆相HPLCカラムを用いた濃度勾配溶出法により分離し,蛍光法により検出した.この方法は直線範囲4,000nmol/l,検出限界3nmol/lであり,現在使用中の従来法と相関が認められた.全血中の総チアミン量のおおよそ90%はチアミンジリン酸として存在していた.ビタミン補助剤を服用していない自己申告健康成人集団(43人,平均年齢34歳)の平均値(範囲)は,チアミンジリン酸が114(70~179)nmol/l,総チアミンが125(75~194)nmol/lであった.全血中の遊離チアミンとチアミンリン酸エステルの分離および測定の結果は5.5分以内で得られた.

Coffee Break

援農,暗渠排水工事および軍需工場へ動員された中学生生活後半(その1)

佐々木 禎一

pp.994

 前回述べたように私達はかなり好き放題の中学生生活を過してきたが,その後半(昭和18~20年)は,戦況は悪化の一途を辿り,われわれ中学生も貴重な労働力源として,次々と援農,暗渠排水工事や室蘭の軍需工場(製鋼所)等に動員された.

あとがき フリーアクセス

坂本 穆彦

pp.1068

 環境をめぐる諸問題は,いまや全世界的に注目をあつめるテーマとなりました.アスベストは昨今の社会情勢のなかでは,環境汚染の元凶の一つとして悪役リストに入れられています.アスベストは,往時はその耐熱性が評価され,学校の理科の実験では必須アイテムである網の中央部の白い円形物として縁の下の力持ちをになうなどの活躍をしていたのに,時代の流れとともに今のような位置づけになってしまいました.

 医学書によれば,病気の原因は,物理的・化学的・生物学的な諸因子に分けられると説明されています.アスベストは,胸膜などの中皮腫や肺癌の原因と考えられるようになりました.では,鉱物であるアスベストは病因としては“物理的”に入れられるのでしょうか.それとも“化学的”に割り振られるのでしょうか.アスベストのもつどの特性が発癌に関与しているかが問われるところです.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

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64巻8号(2020年8月発行)

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64巻7号(2020年7月発行)

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64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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