文献詳細
今月の主題 血栓症と臨床検査
各論 〈血栓症の画像診断〉
文献概要
近年,本邦ではアテローム血栓性梗塞の増加が認められるようになってきた.アテローム硬化を基盤とするアテローム血栓性梗塞では,頸動脈をはじめとする主幹動脈に狭窄病変を認めることが多く,頸動脈プラークの評価はアテローム血栓性梗塞の診断・治療に必須である.また,プラークにも脳梗塞を発症しやすい不安定プラークと,比較的発症しにくい安定プラークがあり,その質的診断も画像検査にて可能である.
現在頸動脈プラークを評価する画像検査としては頸動脈エコーが汎用されているが,そのほかにも画像診断の進歩に伴いMRIなどによる評価も可能となっている.本稿では頸動脈エコーを中心に,頸動脈プラークに対する画像診断の方法について言及する.
現在頸動脈プラークを評価する画像検査としては頸動脈エコーが汎用されているが,そのほかにも画像診断の進歩に伴いMRIなどによる評価も可能となっている.本稿では頸動脈エコーを中心に,頸動脈プラークに対する画像診断の方法について言及する.
参考文献
1) 金田智:一般病院・診療所のための頸動脈エコー,井上書林,2006
2) Yoshida K, Narumi O, Chin M, et al:Characterization of carotid atherosclerosis and detection of soft plaque with use of black-blood MR imaging. AJNR Am J Neuroradiol 29:868-874, 2008
3) 荒川千晶,高木誠:脳卒中の病態と種類 アテローム血栓性脳硬塞.からだの科学 260:27-29, 2009
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