icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻10号

2009年10月発行

文献概要

今月の表紙 帰ってきた真菌症・10

表在性皮膚真菌症原因菌・2

著者: 矢口貴志1 西村和子2

所属機関: 1千葉大学真菌医学研究センター系統化学分野 2千葉大学

ページ範囲:P.1112 - P.1114

文献購入ページに移動
 MicrosporumおよびTrichophyton属の有性型としてArthroderma属が見いだされている.ほとんどの菌種はへテロタリックで,交配型はA,(+)あるいはA(+),ペアとなるもう一方の交配型はα,(-)あるいはα(-)で表示される.高塩培地〔1/10サブロー・ブドウ糖寒天(SDA)にMgSO4・7H2O,KH2PO4を添加〕にペアとなる交配型の菌株を1cm程度離して接種し,25℃で培養する.交配が成立する場合は両者が接する部分に子囊果を形成し,成熟するまでには2か月程度要する(図1).

参考文献

1) 宮治誠,西村和子:医真菌学辞典,第2版,協和企画通信,1993
2) De Hoog GS, Guarro J, Gené J, et al:Atlas of Clinical Fungi 2nd ed. Centraalbureau voor Schimmelcultures, Utrecht, 2000
3) 宮治誠:病原性真菌ハンドブック,医薬ジャーナル,2007
4) 山口英世:病原真菌と真菌症,改訂4版,南山堂,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?