臨床検査53巻13号

2009年12月発行

今月の主題 前立腺癌 各論 〈各種診断法〉

前立腺癌の細胞診―転移巣での判定のために

著者： 古田則行¹ 坂本穆彦²

所属機関： ¹癌研究会有明病院付設細胞検査士養成所細胞診断部 ²杏林大学医学部病理学教室

ページ範囲：P.1677 - P.1681

　前立腺癌の細胞像は比較的特徴的であり，かつては細胞診が診断に重要な役割を担っていた．現在では治療前診断としての役割は終えているが，原発不明癌の転移巣推定においてその役割を果たしている．

参考文献

1) Franzén S, Giertz G, Zajicek J：Cytological diagnosis of prostatic tumours by transrectal aspiration biopsy：a preliminary report. Brit J Urology　32：193-196, 1960

2) 竹内弘幸，山内昭正：前立腺癌の経直腸吸引生検法．癌の臨床　14：853-859，1968

3) 和志田裕，柴田偉雄：前立腺癌の細胞診．日臨細胞誌　12：31-37，1973

4) 竹内弘幸：前立腺の穿刺吸引細胞診―前立腺癌の細胞学的悪性度について．日臨細胞誌　13：227-228，1974

5) 坂本穆彦，木原和徳，鷲塚誠，他：前立腺穿刺吸引細胞診生検組織像の対比．日臨細胞誌　22：769-774，1983

6) 坂本穆彦，木原和徳，鷲塚誠，他：前立腺穿刺吸引細胞診生検組織像の対比．日臨細胞誌　23：132-137，1984

7) 日本泌尿器科学会，日本病理学会(編)：泌尿器科・病理　前立腺癌取扱い規約 第1版．金原出版，p102，1985

8) 坂本穆彦(編)：細胞診を学ぶ人のために 第3版．医学書院，pp233-244，1998

9) 日本泌尿器科学会，日本病理学会(編)：泌尿器科・病理　前立腺癌取扱い規約 第3版．金原出版，p23，2001