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文献概要
今月の主題 前立腺癌 トピックス
前立腺癌検診の意義
著者: 田中秀一1
所属機関: 1読売新聞医療情報部
ページ範囲:P.1701 - P.1703
文献購入ページに移動 前立腺癌のPSA(前立腺特異抗原)検診は,血液を採取することで簡単に実施できることから,急速に普及した.これにより,前立腺癌は早期発見されるようになり,よく治るようになったと考えられている.
ところが,厚生労働省「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班(以下,「厚労省研究班」)は,2008年,「有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン」を公表し,PSA検診について,「対策型検診(住民検診)として実施することは推奨できない」との報告をまとめた.「死亡率減少効果の有無を判断する証拠が現状では不十分である」ことが理由だ.約70%の市町村は前立腺癌検診を住民検診に導入しているだけに,大きな波紋を呼んだ.
ところが,厚生労働省「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班(以下,「厚労省研究班」)は,2008年,「有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン」を公表し,PSA検診について,「対策型検診(住民検診)として実施することは推奨できない」との報告をまとめた.「死亡率減少効果の有無を判断する証拠が現状では不十分である」ことが理由だ.約70%の市町村は前立腺癌検診を住民検診に導入しているだけに,大きな波紋を呼んだ.
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