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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻13号

2009年12月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座・Ⅱ iPS細胞・11

iPS細胞研究における私見

著者: 須田年生1

所属機関: 1慶應義塾大学 医学部発生・分化生物学

ページ範囲:P.1717 - P.1721

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はじめに

 2007年11月に,京大・山中伸弥教授によってヒトiPS細胞の作製技術が発表された.マウスiPS細胞の樹立からわずか1年後のことであった.iPS細胞は,ES細胞のように多系統の細胞に分化させることができ,しかも,患者自身の体細胞から作製することができるために,再生医療実現化の切り札のように言われている.日本で開発された画期的な技術であることから,iPS細胞研究の進め方に関してホットな議論が続いている.

 本稿では,あらゆる施策に光と影があるという観点に立ち,iPS細胞研究のあり方について私見を述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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