臨床検査53巻3号

2009年03月発行

資料

臨床研究(試験・治験)コーディネーター(Clinical Research Coordinator；CRC)は臨床検査技師技術の集大成

著者： 横山錬藏¹ 河野健一² 笠井宏委³

所属機関： ¹千葉大学医学部附属病院臨床試験部 ²(株)ベルシステム24 ³国立がんセンター中央病院

ページ範囲：P.375 - P.380

　昨今，検査業務の自動化が急激に波及し，臨床検査技師にはより専門的なスキルを求められる状況の中，新たな職域への挑戦の道しるべとなるべく，「臨床検査技術の集大成」ともいえる臨床研究(試験・治験)コーディネーター(以下，CRC)について，臨床検査技師の立場で考えられる得意・不得意な部分を紐とき，考察を含め，主なCRCの業務，CRCになるための研修，国内外でのCRC認定制度を中心に紹介いたします．

参考文献

1) 中野重行：治験，臨床試験，臨床研究とCRC．臨床薬理　34：63-66，2003

2) 厚生省令第28号：医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令．平成9年3月27日付，1997

3) 文部科学省・厚生労働省：全国治験活性化3カ年計画．平成15年4月30日付，2003

4) 文部科学省・厚生労働省：新たな治験活性化5カ年計画．平成19年3月30日付，2003

5) 日本臨床薬理学会編集：CRCテキストブック．第2版，2007

6) 横山錬藏，俵積田ゆかり：臨床試験チームの向上―改めて治験をとりまく人々とその業務を見直して．第5回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2005 in横浜

7) 厚生労働省：治験を実施する人材に関する現状調査班報告書．次期治験活性化計画策定に係る検討会，2006

8) 横山錬藏，宮下勉：臨床検査技師を対象とした，臨床試験に対する意識調査．医学検査　55：1116-1119，2006