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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻4号

2009年04月発行

文献概要

今月の主題 妊娠と臨床検査 各論

妊婦の感染症スクリーニング

著者: 大貫裕子1 川名尚1 西井修1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科

ページ範囲:P.451 - P.456

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 母子感染を予防するために妊婦の感染症の検査が行われている.妊娠中の感染は無症候であることが多く感染の徴候がないままに胎盤,産道,母乳などを介して母子感染が成立してしまう可能性がある.特に母子感染の予防法が確立している感染症については,妊娠中のスクリーニングの意義は大きいといえる.また,HCV感染症などは,現在母子感染以外の感染経路がほとんど断たれており,母子感染の予防は疫学上も重要な役割を果たしている.

参考文献

1) 産婦人科診療ガイドライン―産科編2008,日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会
2) 厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課長:B型肝炎母子感染防止対策の周知徹底について.雇児母発第0427002号(Ⅲ),2004
3) 川名 尚,大貫裕子,西澤美香,他:風疹IgM抗体陽性妊婦の管理について.産婦人科の実際 57:721-725,2008
4) 吉川光裕:周産期のウイルス感染症 3HTLV-1.産科と婦人科 72:994-999,2005.
5) 川名 尚,大貫裕子,西井 修:産婦人科診療Data Book:母子感染―トキソプラズマ.産婦人科の実際 56:1912-1915,2007
6) Ogawa H, Suzutani T, Baba Y, et al:Etiology of severe sensorineural hearing loss in children:independent impact of congenital cytomegalovirus infection and GJB2 mutations. J Infect Dis 195:782-788, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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