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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻5号

2009年05月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座・Ⅰ 死亡時医学検査・5

死亡時画像(Ai)と超音波

著者: 内ヶ崎西作12

所属機関: 1日本大学医学部社会医学系法医学分野 2東京都監察医務院

ページ範囲:P.629 - P.635

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はじめに

 死体の画像診断に対する認識は最近とみに高まっている.そのツールとしては,一般的にはCTあるいはMRIが用いられているが,他の画像診断であっても応用は可能である.筆者は2001年より法医学領域への超音波画像診断の応用を検討しており,解剖前の超音波画像と解剖所見との比較を行っている.救命救急の現場では「死」の状態に非常に近い来院時心肺停止(cardio-pulmonary arrest on arrival;CPA-OA)症例に対しても超音波画像診断が行われているので,死後少し時間が経過してから行われる死体検案での超音波画像診断の応用を中心に説明する.

参考文献

1) 内ヶ崎西作:超音波画像診断装置の法医学領域への応用の可能性について(第1報).法医学の実際と研究 44:89-93,2001
2) Uchigasaki S, Oesterhelweg S, Gehl A, et al:Application of Compact Ultrasound Imaging Device to Postmortem Diagnosis. Forens Sci Int 140:33-41, 2004
3) Uchigasaki S:Ultrasound Imaging in Forensic Pathology. Forensic Pathology Review Vol. 4.(Tsokos M, ed), Humana Press, Totowa, pp405-412, 2005
4) Uchigasaki S, Lach H, Oesterhelweg L, et al:Postmortale Urinmengenmessung mit Ultraschall. Rechtsmedizin 13:371-373, 2003
5) 柳田純一:異状死をめぐる制度的問題.日法医誌 44(補冊):44-46,1990
6) 朝日新聞:力士急死で検視怠る 愛知県警,病死と判断2007年10月17日

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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