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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻6号

2009年06月発行

文献概要

研究

マムシ咬傷症例の血液・生化学検査値に関する検討

著者: 工藤裕美1 柳澤智彦2 熊谷ぎんよ2 春原はるか1 林秀高1 塚越美恵子1

所属機関: 1長野県立阿南病院臨床検査科 2長野県立阿南病院外科

ページ範囲:P.745 - P.749

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 当院のマムシ咬傷症例33例を対象に重症度と日常ルチン血液検査値との関連について検討した.血液・生化学検査37項目のうち異常値を認めたのは28項目であり,すべて基準値であったのは9項目であった.また,重症度と異常値の割合,重症度別の検査数値についての検討より,重症度が上がるにつれて異常値の割合が増加した.特にCPK,ASTに顕著であり重症度を反映する有用な指標と考えられた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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