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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻8号

2009年08月発行

文献概要

今月の表紙 帰ってきた真菌症・8

病原性酵母の様々な細胞形態

著者: 田中玲子1

所属機関: 1千葉大学真菌医学研究センター系統・化学分野

ページ範囲:P.858 - P.860

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 一般に酵母の細胞形態としては,球形,亜球形(楕円体)の単細胞としてイメージされていることが多い.しかしながら日和見真菌症の原因菌としてよく知られているCandida属菌の多くは,二形性の形態変換(酵母形と菌糸形の相互変換)が病原性と深くかかわっていると考えられている.ここでは,通常の観察ではあまり目にすることがないが,とても特徴的な形態についてCryptococcus neoformansCandida albicansCandida ciferiiの例を挙げて紹介する.また,分類学的には真菌ではないが培養形態が非常に酵母に似ているために,しばしば真菌と誤同定されるプロトテコーシス原因菌のProtothecaも合わせて紹介する.

参考文献

1) De Hoog GS, Guarro J, Gene J, et al:Atlas of Clinical Fungi, 2nd ed, Centraalbureau voor Schimmelcultures, Utrecht, 2002
2) 山口英世,宮治誠,西村和子:病原真菌学,南山堂,1987
3) Barnett JA, Payne RW, Yarrow D:Yeasts:Characteristics and Identification, 3rd ed, Cambridge University Press, Cmbridge, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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