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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻2号

2010年02月発行

文献概要

今月の主題 の診断と臨床応用 各論

どのような手順でHelicobacter pyloriの診断を行っていくのか?

著者: 加藤元嗣1 浅香正博2

所属機関: 1北海道大学光学医療診療部 2北海道大学消化器内科

ページ範囲:P.159 - P.163

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 Helicobacter pylori感染の診断法には,培養法,鏡検法,迅速ウレアーゼ試験(RUT),PCR法,抗体測定法,尿素呼気試験(UBT),便中抗原測定法,内視鏡診断法などがあり,用いる検体や診断方法が多種多様である.しかし,gold standardとなる検査法がないので,一般的に複数の診断方法による総合診断が行われている.それぞれの診断法には特徴があるので,それらを理解してH. pylori感染の診断を行うことが重要である.日本ヘリコバクター学会のガイドラインを参考に,保険適用で示されている手順で診断を行うのが一般的である.

参考文献

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. Lancet 339:893-895, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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