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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻2号

2010年02月発行

文献概要

今月の主題 の診断と臨床応用 各論

抗体反応測定法

著者: 工藤俊彦1 金辰彦2 藤浪斗2 西川潤2 宮嵜孝子2 杉山敏郎2

所属機関: 1富山大学附属病院光学医療診療部 2富山大学大学院医学薬学研究部内科学第三講座

ページ範囲:P.164 - P.168

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 Helicobacter pylori(H. pylori)感染診断には,内視鏡検査を用いる侵襲的検査法と,内視鏡検査を用いない非侵襲的検査法の2つがある.検査施行者および被験者の立場からすると,「非侵襲的」で「迅速」,「簡便」な,さらには「正確」な検査法が最も好ましいと考えられる.血清抗H. pylori抗体および尿中抗H. pylori抗体測定法はいずれも非侵襲的で比較的簡便な方法であるが,用いるキットによってその精度が大きく異なっていることや,H. pylori感染診断には非常に有用であるが,除菌直後の除菌判定には適さないなどの留意点を十分理解して使用すべきである.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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