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今月の主題 の診断と臨床応用 各論
著者: 沖本忠義1 村上和成1
所属機関: 1大分大学附属病院消化器内科
ページ範囲:P.183 - P.186
文献購入ページに移動 現在,わが国のHelicobacter pylori 感染症の除菌治療は,プロトンポンプ阻害薬と2種類の抗菌薬の組み合わせ(アモキシシリン+クラリスロマイシンもしくは,アモキシシリン+メトロニダゾール)で行われている.H. pylori の抗菌薬に対する薬剤耐性は除菌率にかかわる重要な因子である.特にクラリスロマイシン耐性菌は20%後半まで増加しており除菌率に影響を与えている可能性が高い.今後の除菌治療を考えるうえで,H. pylori の抗菌薬に対する薬剤耐性の現状を知ることは重要である.
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