文献詳細
文献概要
今月の主題 未病を考える 各論 〈検査からみた未病〉
抗体チップ
著者: 大澤俊彦1
所属機関: 1愛知学院大学心身科学部
ページ範囲:P.905 - P.911
文献購入ページに移動 免疫化学的な検出法の確立に着目して,過酸化脂質やタンパク質,DNAの酸化傷害に特異的なモノクローナル抗体を搭載した「抗体チップ」を作成することに成功した.現在,メタボリックシンドロームに関連した疾患予防バイオマーカーも含めた評価法を確立し,データベース化を目的に研究を進めている.
参考文献
1) 大澤俊彦:生活習慣病とがん罹患リスク―肥満,脂質摂取など.医学と薬学 55:311-321,2006
2) 大澤俊彦(監):抗肥満食品・素材の開発と応用展開―メタボリックシンドロームにおけるバイオマーカーの確立と応用.シーエムシー出版,2007
3) 吉川敏一,大澤俊彦(監):アンチエイジングと機能性食品―今なぜバイオマーカーか.シーエムシー出版,2006
4) 大澤俊彦:予防医学におけるバイオマーカー.ファルマシア 43:15-20,2007
5) 大澤俊彦:食品の生理機能評価の新展開と将来展望,食品の生理機能評価法(日本栄養・食糧学会監,津田孝範,堀尾文彦,横越英彦責任編集),研帛社,pp178-192,2007
6) 大澤俊彦:抗酸化食品とアンチエイジング(AOUや抗体チップによる抗酸化評価の提案).フードスタイル 12:48-51,2008
7) 大澤俊彦:タンパクチップ,ストレスの科学と健康(二木鋭雄編著),共立出版,pp282-287,2008
8) 大澤俊彦:酸化ストレスバイオマーカー,機能性食品の事典(荒井綜一,阿部啓子,金沢和樹他編),朝倉書店,pp369-379,2007
9) Kato Y, Osawa T:Detection of a lipid-lysine adduct family with an amide bond as the linkage:novel markers for lipid-derived protein modifications. Methods Mol Biol 580:129-141,2009
10) 大澤俊彦:抗体チップ作製.機能性食品の事典(荒井綜一,阿部啓子,吉川敏一,他編),朝倉書店,pp377-379,2007
11) 大澤俊彦:抗体チップによる未病診断・食品機能性評価の新しい展開,テーラーメイド個人対応栄養学(日本栄養・食糧学会監修),建帛社,pp71-82,2009
12) Asahi T, Kondo H, Masuda M, et al:Chemical and immunochemical detection of 8-halogenated deoxyguanosines at early stage inflammation, J Biol Chem [in press]
13) 大澤俊彦:抗酸化成分の役割とフィトケミカルへの期待.アンチエイジング・ヘルスフード―抗加齢・疾病予防・健康寿命延長への応用―(水島裕監,青木晃,白澤卓二,矢澤一良,他編).サイエンスフォーラム,pp39-47,2008
14) 大澤俊彦:プロテインチップテクノロジーと機能性食品.ケミカルエンジニアリング 55:303-307,2010
掲載誌情報