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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻8号

2010年08月発行

文献概要

資料

電気化学発光免疫測定法「エクルーシス試薬 ACTH」による血漿ACTH測定法の基礎的検討

著者: 本多弘子1 松本文枝1 萩原三千男1 東田修二1 東條尚子1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院

ページ範囲:P.948 - P.953

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 ECLIA法によるACTH測定試薬「エクルーシス試薬ACTH」の基礎的検討を行い,良好な結果を得た.しかし,共存物質の影響の検討では,ヘモグロビン濃度に依存してACTH測定値が低下し,ヘモグロビン482mg/dlで約80%の負誤差となった.蛋白分解酵素阻害剤を加えることによりACTH測定値の低下が軽減したことから,ヘモグロビンによる低下は,溶血によって赤血球から逸脱した酵素によりACTHが分解されたためと推測された.

参考文献

1) 須田俊宏:副腎皮質刺激ホルモン(ACTH).日本臨床 53:278-281,1995
2) 奈須下亮,須田俊宏:副腎皮質刺激ホルモン(ACTH).日本臨床 57:37-39,1999
3) 沖隆:ACTH測定値の解釈.内分泌・糖尿病科 21(5):552-557,2005
4) 田中孝司:ACTH,LPH.臨床検査 38(11):77-81,1994
5) 中井利昭:副腎皮質刺激ホルモン(ACTH).櫻林郁之介,熊坂一成ほか.臨床検査項辞典.第1版.医歯薬出版,東京,520,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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