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Chromogenic in situ hybridization法によるホルマリン固定パラフィン包埋切片の乳癌におけるEGFR遺伝子検索法
著者: 引野利明1 小山徹也1
所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科医学部病理診断学
ページ範囲:P.1084 - P.1086
文献概要
放射性同位元素や蛍光色素を用いないCISH(chromogenic in situ hybridization)法は蛍光色素を使ったFISH(fluorescence in situ hybridization)法に変わるものとして登場し,光学顕微鏡下で観察可能なことから今後様々な材料での遺伝子検索に利用されることが期待される.例えば,ホルマリン固定パラフィン包埋切片でのHER2/neu癌遺伝子の増幅のISHによる検索は病理学分野においてトラスツズマブなどの分子標的治療薬の患者への投与を決定するうえで重要である.今回,筆者らはホルマリン固定パラフィン包埋切片の乳癌材料を対象としたEGFR遺伝子検索を行い発現の良い方法を見いだしたので紹介する.
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