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Coffee Break
初の渡米―プロペラ機で疲労困憊の旅―続篇
著者: 佐々木禎一1
所属機関: 1元札幌医科大学附属病院検査部
ページ範囲:P.986 - P.986
文献購入ページに移動 疲労困憊の果てやっと到着したChicagoの北東部の大学都市のひっそりした田舎街には,出迎えるはずの大野教授の姿は見当たらず,私はがっくりした.とりあえずtaxiで大学campus内のDepartment of Chemistry & Chemical Engineeringのビルに向ったが,ちょうど夏休み中で人影もまばら,暑い中汗を流しつつあちこちに聞き,勤務予定の研究室を探し当てた.そこでDr. Ohnoのapartがちょうど向い側であることを知り,その部屋をノックした.するとDr. Ohnoが顔を出し“あれ明日ではなかったの?”との始末.その結果,ただちに近くにあるMr. Ohno(北大理学部化学科卒)の部屋に転がり込み,彼のWベットを借り1週間ほど食事以外は昏々と眠り続け,その結果,私もやっと元気を取り戻した.一段落してから聞くところによると,ちょうど夏休み中でcampusに居残った日本人の間で麻雀が流行りだし,彼はいつも明け方に戻るとのこと.確かに明け方彼自身のbedなのに,隅のほうに小さくなって寝ており,それが私にとっては好都合であった.
ふり返るとこのときの渡米は,飛行機の旅も,時差の疲れもすべて初めての体験,疲労困憊のきつい経験であった.このあと2年間当地で研究に没頭し,その間種々面白い貴重なcampus生活を体験した(Japan Night,郊外driveで狸の屍体を拾いそのたたり?に遭った事件,交通違反で連行され簡易裁判の結果$20の罰金刑を受けた,などなど)があるが,それらに関しては今回は言及しない.ただ4か月後に後妻と2人の子ども(2.5歳の息子と0.5歳の娘)とを日本より呼び寄せた件について述べようと思う.
ふり返るとこのときの渡米は,飛行機の旅も,時差の疲れもすべて初めての体験,疲労困憊のきつい経験であった.このあと2年間当地で研究に没頭し,その間種々面白い貴重なcampus生活を体験した(Japan Night,郊外driveで狸の屍体を拾いそのたたり?に遭った事件,交通違反で連行され簡易裁判の結果$20の罰金刑を受けた,などなど)があるが,それらに関しては今回は言及しない.ただ4か月後に後妻と2人の子ども(2.5歳の息子と0.5歳の娘)とを日本より呼び寄せた件について述べようと思う.
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