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緊急連載/東日本大震災と検査・4
震災医療の問題点―慢性疾患を中心に
著者: 安東由喜雄1
所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部病態情報解析学分野
ページ範囲:P.1024 - P.1027
文献購入ページに移動はじめに
東日本大震災は,政治も経済も,そして人の心も激しく揺さぶったが,医療の世界もこれにより様々な問題提起を受ける形になった.わが熊本大学でも医師を派遣することが決定し,石巻に3月下旬から約1か月ほど,医師,コメディカル,事務からなる6人の編成で,支援チームを派遣した.私自身も東北地方の惨状に,いてもたってもいられなくなり,3月28日から3日間石巻に医療支援に行った.医師として様々な思いを抱いたが,その3日間に診察した救急外来の患者,避難所の患者を通して,現地で垣間見た惨状の中から特に慢性疾患に関する臨床検査に関連して感じたことを本稿で紹介したい.
東日本大震災は,政治も経済も,そして人の心も激しく揺さぶったが,医療の世界もこれにより様々な問題提起を受ける形になった.わが熊本大学でも医師を派遣することが決定し,石巻に3月下旬から約1か月ほど,医師,コメディカル,事務からなる6人の編成で,支援チームを派遣した.私自身も東北地方の惨状に,いてもたってもいられなくなり,3月28日から3日間石巻に医療支援に行った.医師として様々な思いを抱いたが,その3日間に診察した救急外来の患者,避難所の患者を通して,現地で垣間見た惨状の中から特に慢性疾患に関する臨床検査に関連して感じたことを本稿で紹介したい.
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