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著者: 岩田敏
所属機関:
ページ範囲:P.1038 - P.1038
文献購入ページに移動さて今月の主題は「カルシウム・リン・ビタミンDの再評価」です.私は小児科医ですので,カルシウム・リン・ビタミンDというと,もっぱら早期産・低出生体重児や腎不全児における骨代謝でかかわる機会が多かったのですが,カルシウム・リン・ビタミンDの関係は複雑で難しく,患者さんに対するカルシウム・リンの補充や,ビタミンDの投与量,骨代謝の評価では常に悩んでいた記憶がございます.一方で,ビタミンDは,近年骨代謝のみならず,癌や自己免疫疾患,心血管疾患との関連性についても研究が進み,その作用については,臨床上改めて注目されている物質だそうです.今回のご企画は,富山大学大学院医学薬学研究部臨床分子病態検査学講座の北島勲先生にお願いいたしましたが,基礎・臨床の現場で実際に活躍している専門家の先生方を著者に選んでいただき,わかりやすく解説していただきました.様々な分野で臨床検査医学に携わる読者の皆さまにとって,カルシウム・リン・ビタミンDの臨床的意義を理解するためにきっと役立つ内容だと思いますので,是非ご一読いただければ幸いです.(岩田 敏)
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