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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻11号

2011年10月発行

文献概要

特集 ここまでわかった自己免疫疾患 総論

3.獲得免疫とは

著者: 三宅幸子1

所属機関: 1国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部

ページ範囲:P.1064 - P.1073

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リンパ球を中心とする獲得免疫は,自然免疫系による生体防御の初期応答を突破した外来微生物に対応する.獲得免疫系は,その発動に日単位の時間を要するが,同一病原体が再び侵入した場合には,効率的に病原体駆除ができる免疫記憶が存在する.抗原特異性と免疫記憶は,遺伝子組換えにより生み出される多彩な抗原受容体を発現するリンパ球レパートリーからのクローン選択により支えられる.リンパ球の活性化と分化には,抗原刺激に加え,副刺激分子からのシグナル,サイトカインによるシグナルが重要である.

参考文献

1) Murphy K, Travers P, Walport M(著),笹川健彦(監訳):Janeway's免疫生物学,7版,南江堂,2010
2) 小林芳郎,笠原忠,片桐拓也,他:スタンダード免疫学,3版,丸善出版,2008
3) Crotty S, Johnston RJ, Schoenberger SP : Effectors and memories : Bcl-6 and Blimp-1 in T and B lymphocyte differentiation. Nat Immunol 11:114-120,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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