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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻12号

2011年11月発行

文献概要

今月の主題 子宮頸癌の予防と検査 話題

子宮頸癌検診受診率向上を目指して

著者: 室谷哲弥1 小屋松安子1 永田順子1 小田瑞恵1 大村峯夫1

所属機関: 1こころとからだの元氣プラザ婦人科

ページ範囲:P.1453 - P.1457

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1.はじめに

 先進諸外国の子宮頸癌検診受診率はおおむね70~80%前後であるのに対して,わが国ではおよそ20数%と低率である.実際は自己検診を考え25~30%と推定される(表1).

 特に若年層受診率は顕著に低い.受診率が20%以下では死亡率減少効果は少ない.特に25~35歳の10年間の受診率向上が重要であり,今後,受診率を少なくとも50%以上に高める必要がある.受診率の向上は死亡率の激減につながることと考えられる.その他,受診間隔や回数など費用効率の問題,ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus;HPV)検査を検診にどのような形で取り入れて行くか課題が残されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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