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文献概要
今月の主題 骨疾患 各論
骨腫瘍の病態と検査
著者: 富田雅人1 進藤裕幸1 尾﨑誠1
所属機関: 1長崎大学整形外科
ページ範囲:P.1528 - P.1532
文献購入ページに移動骨腫瘍は稀な疾患であるが,その種類が多く診断に苦慮することも多い.骨腫瘍の診断は最終的には病理学的になされる.骨腫瘍の臨床では,画像診断(単純X線撮影,CT,MRI,各種シンチグラフィなど)をはじめ血液検査や病理学的検査,遺伝子検査など様々な検査を組み合わせて診断を行い,治療方針を決定し,治療効果判定も行われている.本稿では,骨腫瘍の診断にかかわる様々な検査法を紹介し,各検査法の長所・短所などを概説する.
参考文献
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