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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻13号

2011年12月発行

文献概要

シリーズ-検査値異常と薬剤・20

―投与薬剤の臨床検査値への影響―呼吸器系作用薬

著者: 米田孝司1 片山善章2 澁谷雪子3

所属機関: 1オリエンタル酵母工業株式会社長浜研究所 2神戸常盤大学保健科学部医療検査学科 3神戸常盤大学短期大学部衛生技術学科

ページ範囲:P.1567 - P.1574

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鎮咳薬

 咳反射を抑制する薬剤である.咳反射は,肺や気道の異物刺激による求心性インパルスが延髄の咳中枢に到達した後の遠心性インパルスによる声門の閉鎖や呼気に関連する筋肉の収縮によって生じる.咳中枢の求心性刺激に対する閾値を低下させる中枢性鎮咳薬と気道粘膜の求心性インパルスの発生を抑える末梢性鎮咳薬がある.さらに,中枢性鎮咳薬には麻薬性と非麻薬性の薬剤があり,末梢性鎮咳薬には含嗽薬,局所麻酔薬,去痰薬,気管支拡張薬などがある.

参考文献

1) Young DS : Effects of preanalytical variables on clinical laboratory test, 3rd Edition, AACC Press, Washington DC,2007
2) 高木康:わかりやすい臨床検査値,じほう,2000
3) 村井哲夫,土屋達行:臨床検査値と薬剤,南山堂,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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