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今月の主題 MDS(骨髄異形成症候群)
各論
文献概要
MDSは汎血球減少と形態異常を呈する腫瘍性造血器疾患であり,再生不良性貧血,巨赤芽球性貧血,発作性夜間血色素尿症などが代表的鑑別診断として挙げられる.症例をくまなく検討し,形態異常や遺伝子異常の有無から再生不良性貧血を,ビタミンB12あるいは葉酸値から巨赤芽性貧血を,CD55,CD59陰性細胞や溶血所見の有無から発作性夜間血色素尿症を,それぞれ鑑別する.診断後の治療方針や予後に大きな違いがある疾患群であるため,慎重かつ確実な診断が必要である.
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