文献詳細
シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・11
文献概要
1.はじめに
人々が快適な社会生活を営むためには,何らかの共通な取決めが必要である.組織体が町や村から大きな都市,国家規模となり,さらには経済のグローバル化,ボーダレス化が進む現在の世界においては,普遍的な共通の取決めが必要不可欠となる.その活動が“標準化”である.臨床検査の領域においても同様であり,ひとつの検査結果がどこで実施されても同じ評価ができるものでなければならない.ここではわが国の標準化において,国際的な整合をとりながら健全で公正な経済活動を支える適合性評価の仕組みに関与している認定機関の役割について解説する.
人々が快適な社会生活を営むためには,何らかの共通な取決めが必要である.組織体が町や村から大きな都市,国家規模となり,さらには経済のグローバル化,ボーダレス化が進む現在の世界においては,普遍的な共通の取決めが必要不可欠となる.その活動が“標準化”である.臨床検査の領域においても同様であり,ひとつの検査結果がどこで実施されても同じ評価ができるものでなければならない.ここではわが国の標準化において,国際的な整合をとりながら健全で公正な経済活動を支える適合性評価の仕組みに関与している認定機関の役割について解説する.
参考文献
1) ISO 15189 : 2007, Medical laboratories ― Particular requirements for quality and competence, 2007
2) 久保野勝男:臨床検査室の認定 トレーサビリティと不確かさの考え方.臨床病理 57:584-592,2009
3) 久保野勝男:平成22年度臨床検査室認定プログラム報告.日本臨床検査標準協議会会誌 26:44-51,2011
掲載誌情報